食べることと、わたしのこと

バルーン治療を受け、“食べること”を少しずつ取り戻していった日々。でも治療の終わりと同時に、「薬を飲み続けること」と「難病の認定」を勧められ、迷いながら、私はある決断をしました。“自分の感覚”を信じて生きると決めた、19歳の私の物語です。

治療が始まらないまま、ただ過ぎていく日々。不安と焦りの中、私は病室の窓から見える学生の姿に、自分の時間が止まっていることを感じていた。やがて病名がわかり、ようやく私は“治す”のではなく、“向き合う”ことを選びはじめた。

高校時代、私は「食べること」が怖くなった。胸の違和感、誰にも言えなかった痛み。当たり前だったはずのごはんが、いつの間にか闘いになっていた。