こんにちは、「ナチュラルヘルスカフェ」へようこそ!
世界には、エスプレッソを独自のスタイルで楽しむ文化が数多く存在します。
この記事では、イタリア、アメリカ、スペイン、フランスなど、各国で親しまれるエスプレッソの種類や飲み方の違いを紹介します。それぞれの国のエスプレッソ文化を知ることで、あなたの一杯ももっと楽しく、奥深いものになるはずです。
たとえば、イタリアでは濃厚なリストレットを短時間で、アメリカではラテ文化、スペインや南米ではミルクを加えたまろやかなコルタードが主流です。
今回は、そんな世界各国のエスプレッソスタイルを一緒に旅してみましょう!
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エスプレッソの基本種類
エスプレッソにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴が異なります。代表的なものを紹介します。
シングルショット(Single Shot)
シングルショットは、エスプレッソの基本となる抽出方法で、一般的に 30ml程度 の濃厚なコーヒーを抽出します。
特徴
- 濃厚でコクのある味わい
- カフェイン含有量が適度で飲みやすい
- そのまま飲むほか、アレンジコーヒーのベースとしても使用
ダブルショット(Double Shot / Doppio)
ダブルショットは、シングルショットの 2倍の量(約60ml) のエスプレッソを抽出する方法です。
特徴
- シングルショットよりも強い風味とコク
- カフェイン含有量が高く、より濃厚な味わい
- アメリカなどでは、カフェラテやカプチーノのベースとして広く使われる
リストレット(Ristretto)
リストレットは、シングルショットと同じ量のコーヒー豆を使いながらも、 抽出量を少なく(15〜20ml程度) するエスプレッソです。
特徴
- 通常のエスプレッソよりも 濃縮された強い味わい
- 苦味が少なく、甘みが際立つ
- イタリアやフランスでは人気の高いスタイル
ルンゴ(Lungo)
ルンゴは、シングルショットよりも 抽出時間を長く し、 約50〜60ml のエスプレッソを作る方法です。
特徴
- 通常のエスプレッソよりも 軽い口当たり
- 苦味が増すが、よりマイルドな風味
- ヨーロッパの一部では朝のコーヒーとして親しまれる
マキアート(Macchiato)
エスプレッソに 少量のフォームミルク を加えたスタイル。
特徴
- エスプレッソの濃厚な風味を楽しみつつ、ミルクでまろやかに
- イタリアでは「カフェ・マキアート」として人気
- 砂糖を加えることで、デザート感覚のドリンクにもなる
カフェ・アメリカーノ(Caffè Americano)
エスプレッソをお湯で薄めたスタイル。
特徴
- 通常のドリップコーヒーに近い味わい
- 苦味が少なく、軽い口当たり
- アメリカで人気のスタイル
カフェ・コルタード(Cortado)
エスプレッソに 同量の温めたミルク を加えたもの。
特徴
- スペインや南米で広く親しまれる
- エスプレッソのコクを残しつつ、ミルクでやわらげたバランスの良い味わい
カフェ・ノワール(Café Noir)
ブラックエスプレッソのこと。フランスでよく飲まれるスタイル。
特徴
- 砂糖なしで楽しむストレートなコーヒー
- 食後に飲まれることが多い
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世界各国で好まれるエスプレッソの種類
イタリア:リストレットとシングルショット
イタリアでは、シンプルなエスプレッソが好まれ、特に リストレット や シングルショット が一般的。バールで立ち飲みし、さっと仕事や生活に戻るスタイルが定着しています。
ナポリのエスプレッソ文化の特徴
砂糖を最初から入れる
ナポリでは、エスプレッソを淹れる段階で砂糖をカップにあらかじめ入れておくことが一般的です(カフェ・ズッケロート Caffè zuccherato)。
砂糖がしっかり溶けて、甘く濃厚な味わいが特徴。
非常に濃厚なエスプレッソ
ナポリのエスプレッソは一般的なイタリアのエスプレッソよりさらに濃厚でコクが強いのが特徴。
多くのカフェでは、特別なブレンドや深煎り豆を使い、リストレットに近い短時間抽出を行います。
「カフェ・ナポレターノ(Caffè Napoletano)」
ナポリでは、甘くて濃厚なエスプレッソが「カフェ・ナポレターノ」として知られています。
さらに、ナポリ伝統の「クッカムッラ(cuccumella)」という直火式のコーヒーメーカーで淹れる独特の方法もあります。
「カフェ・ススペーゾ(Caffè Sospeso)」の習慣
ナポリには、「カフェ・ススペーゾ」という伝統があり、誰かのために一杯のコーヒーを先払いする文化があります。
経済的に困っている人が無料でエスプレッソを楽しめるようにする、ナポリの温かい習慣です。
たとえば、コーヒーを注文する際に2杯分の料金を支払うと、1杯分は見知らぬ誰かのために『預けられる』のです。
カフェに訪れた経済的に厳しい人が、それを受け取ることができるこの習慣は、エスプレッソが持つ「人と人をつなぐ温かさ」や「思いやりの精神」を象徴しています。
アメリカ:ダブルショットとアメリカーノ
アメリカでは ダブルショット や アメリカーノ が人気。特にアメリカーノは、ドリップコーヒーに近い味わいで、エスプレッソを飲み慣れていない人にも親しまれています。
アメリカのエスプレッソ文化とカフェチェーンの影響
アメリカのエスプレッソ文化は、スターバックスをはじめとするカフェチェーンが広めたと言っても過言ではありません。特に1970年代以降、シアトルを中心にエスプレッソ文化が急速に広まり、今日のアメリカのカフェスタイルが確立されました。
スターバックスの影響
スターバックスは、エスプレッソをベースにしたカフェラテやカプチーノをアメリカ中に普及させた立役者です。
- 1971年にシアトルで創業し、当初は焙煎豆を販売する小さな店でしたが、1980年代にエスプレッソバーを導入。
- 1990年代には、ラテやフラペチーノといったエスプレッソを活かしたドリンクが大ヒットし、全米に拡大。
- 「エスプレッソ=おしゃれで手軽なカフェ体験」というイメージを定着させました。
アメリカで好まれるエスプレッソスタイル
アメリカでは、伝統的なストレートのエスプレッソよりも、エスプレッソをベースにしたアレンジドリンクが主流です。
- アメリカーノ(Caffè Americano):エスプレッソをお湯で薄めたもの。一般的なドリップコーヒーの代わりに好まれる。
- カフェラテ(Caffè Latte):エスプレッソ+スチームミルク。まろやかで飲みやすい。
- カプチーノ(Cappuccino):エスプレッソ+フォームミルク。ミルクと泡のバランスが特徴。
- フラペチーノ(Frappuccino):エスプレッソに氷とミルク、シロップを加えてブレンドした冷たいドリンク。スターバックスの代表的なメニュー。
サードウェーブコーヒーの影響
近年では、スターバックスなどの大手チェーンだけでなく、サードウェーブコーヒーの影響を受けた個人経営のカフェも増加しています。
- ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee):高品質なシングルオリジンのエスプレッソを提供し、スターバックスとは異なるアプローチで人気を獲得。
- **インテリジェンシア(Intelligentsia)やスティルボーン(Stumptown Coffee)**などのロースタリー系カフェが、エスプレッソの品質を追求。
アメリカのカフェ文化の特徴
アメリカのカフェ文化は、エスプレッソを「ゆっくり楽しむもの」というよりも、「持ち歩きながら楽しむもの」として発展しました。
- テイクアウトカップが主流で、「出勤前にコーヒーを買って持ち歩く」スタイルが定着。
- スターバックスやローカルカフェでは、「ワークスペースとしての利用」も一般的。
アメリカでは『持ち歩きながら飲むコーヒー文化』が根付いています。スターバックスをはじめ、多くのカフェの テイクアウトやドライブスルーを導入し、忙しい人でも手軽にコーヒーを楽しめるようになっています。
エスプレッソは、短時間でエネルギー補給できる手軽な飲み物として定着しています。
フランス:カフェ・ノワール
フランスでは カフェ・ノワール(ブラックエスプレッソ)が人気。砂糖なしでそのまま飲み、食後に楽しむことが一般的です。
スペインと南米:カフェ・コルタード
スペインや南米では、 カフェ・コルタード(エスプレッソ+少量の温めたミルク)が好まれます。ミルクが加わることで飲みやすく、朝食や午後のコーヒーブレイクに最適とされています。
オーストラリアとニュージーランド:フラットホワイト
オーストラリアやニュージーランドでは、 フラットホワイト(エスプレッソ+スチームミルク)が定番。カフェラテよりもミルクが少なく、エスプレッソの味をしっかり楽しめます。
まとめ
エスプレッソにはさまざまな種類があり、世界各国で異なる飲まれ方をしています。
イタリアではリストレット、アメリカではアメリカーノ、フランスではカフェ・ノワール、スペインや南米ではカフェ・コルタードなど、それぞれの文化に根付いたスタイルが楽しめます。
次回は「エスプレッソの抽出方法と美味しく淹れるコツ」について解説します。あなたにぴったりのエスプレッソの飲み方を見つけてみてください!
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