今日は久しぶりに、コーヒー豆を買いに出かけた。
いつもの店。豆で買うのが自分のこだわりだ。
通い慣れたそのお店では、顔を覚えてもらえたのか、店の人が気さくに話しかけてくれるようになった。
「最近暑くなってきましたね」
「今年は暑くなるのが早いみたいですね」
そんな何気ない会話もまた、季節の訪れを感じさせてくれる。
棚にはたくさんの豆が並び、それぞれの前には丁寧な説明文。
産地や焙煎の具合、香りや味の特徴が書かれている。
店の方が現地まで足を運んで仕入れることもあるそうで、どれも魅力的だ。そういう背景を知ると、ひと粒ひと粒が特別に思えてくる。
今日はどれにしようかと迷う時間が、実はとても好きだ。
どれを選んでも外れがないから、選ぶ楽しみが尽きない。
家に帰って袋を開けた瞬間、ふわっと広がるあの香り。
豆を挽き、お湯を注ぐ。
コーヒーができあがるまでの時間ごと、コーヒーなのかもしれない。
コメント